リスクとは、失敗したときに被る損失やダメージ

リスクとは、失敗したときに被る損失やダメージのことだ。

 

失敗しても、何の損もダメージもないなら、リスクはゼロだし、失敗に対してあらかじめ対策しておれば、それはリスクではない。

 

想定していないことが起こって損失やダメージを負うのがリスクで、想定してあって対策もされておれば、根本的なリスクではない。

 

そして損失やダメージを考えるのがリスク管理だ。

 

ただし何をリスクと捉えるかは、人によって異なる

 

たとえばお金持ちの人にとって、10万円を失うのはリスクではない。

 

それくらいの損失は、お金持ちの人の経済状況を左右しないし、他の稼ぎで埋め合わせれば良いと考えているはずだ。

 

一方、毎月の支払いにも困っている人に取っては、10万円を失うのはデカいリスクだ。

 

お金持ちと、そうでない人とで、10万円の損失に対する見方が違うのは、これが「相対的リスク」だからだ。

 

年収1,000万以上ある人にとって、10万円の損失は1%未満にしか過ぎないが、年収100万円の人に取っては、10%にもなる。

 

持っている資産と10万円を比べたとき、パーセンテージが大きいか小さいかで、リスクの感じ方が大きく違うのだ。

 

もちろん年収100万円でも、10万円くらいなら、すぐに稼げると考えているのであれば、お金がない人でも大きなダメージにはならないだろう。

 

もちろん、資産や収入に関係ないリスクもたくさんある。

 

たとえば病気やケガと言ったものだ。



相対的リスクと、絶対的リスク

大金持ちにとって、10万円を失うのはリスクでも何でも無い。

 

一方、収入があまりないものにとって、10万円を失うのは大きな損失で、そういう事態を招いたことは大きなリスクだ。

 

こういう金銭的リスクというのは、持っている資産や収入によって、リスクの大きさが変わる。

 

というのもこれは相対的リスクであり、絶対的なリスクではないからだ。

 

一方、健康や命に関わることは、大金持ちでも貧乏人でも変わらない。

 

大金持ちは、大豪邸に住んだり、何人ものガードマンを雇っていたりするが、これは命がお金に換えられないものだからだろう。

 

命や健康などに関するリスクは、「絶対的リスク」といえる。

 

暴力だとか、誘拐だとか、戦争だとか、テロだとか、伝染病だとか、地震だとか。

 

こういった物理的なモノは、金持ちだからと言って避けることができない場合も多い。

 

金持ちだからこそ、狙われたり、恨まれたり、危険になるリスクもあるのだ。

 

こういう風に、人によって何がリスクなのかは、かなり違う。

 

そのため、リスクの捉え方は、人それぞれになる。

 

リスクと感じることが人それぞれなのだから、それに備える行動も人それぞれになる。

 

ホモ・エコノミクス(経済人)という仮定の下では、こうい人それぞれの事情も、区別せずに考えてきたが、行動経済学では、様々なパターンでリスクを認識する。

 


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