ゼロサムゲームとは

ゼロサムゲーム(zero‐sum game)(ゼロ和ゲーム)とは、誰かがプラスを得ると、他の誰かが同じだけマイナスを被るタイプのゲームだ。

 

たとえば大抵の球技は、最終的に勝敗を決めるので、ゼロサムゲームだ。

 

また競馬や競輪などの公営ギャンブル、宝くじ、パチンコ屋パチスロと言った遊技も、ファンが投じたお金を分配するだけなので、ゼロサムゲームになる。

 

ファンが投じたお金は、ゲームの主催者(胴元)がゲーム開催の諸費用を差し引いた後、ゲームの勝者に分配される。

 

なのでプレイヤーだけで考えると、公営ギャンブルや宝くじ、パチンコなどは、ゼロサムゲームと言うより「マイナスサム・ゲーム」になる。

 

一方、株式投資の現物株は、ゼロサムゲームではない。

 

株式投資の場合は、長期トレンドによって、時価総額が増えたり減ったりする。

 

上昇トレンド中には時価総額が膨張していくため、現物株を持っている人の殆どが含み益状態になり、プラスサム・ゲームになる。

 

逆に株価が下落トレンド中は、時価総額が収縮していくため、現物株を持っている人の多くが含み損になり、マイナスサム・ゲームになる。

 

株式投資でゼロサムゲームになっているのは、先物取引と呼ばれるヤツで、ショート(カラ売り)とロング(カラ買い)がほぼ同じ枚数で均衡する。

 

とは言っても、完全にプラスマイナスがゼロになるというわけでもないが。

 



ミニ・マックス戦略とは?

ゼロサムゲームで勝利するためには、どういう戦略が良いだろう。

 

ゲーム理論では、「ミニ・マックス戦略」が有効だとしている。

 

ミニマックス戦略とは、とにかく損害(max)を小さくする(mini)選択肢を選ぶという戦略だ。

 

ゼロサムゲームでは、自分の失点が相手の得点になる。

 

なのでとにかくまず失点を最小限に抑えることで、相手のリードを最小限に保っておいて、チャンスで追いつき逆転することを目指すべきだというのだ。

 

たとえば「(A)月刊マイナー」と「(B)マンスリー・マイナー」というマイナースポーツの月刊誌があったと仮定する。

 

内容はほぼ同じようなモノで、特集記事だけが異なるような形になっている。

 

マイナースポーツだけあって、ファンの絶対数が少ないため、ファンはどちらかの雑誌を一冊だけ購入すれば、最近の情報は全て手に入る。

 

こういう場合、シェア争いになるので、ゼロサムゲームになる。

 

そこで売り上げを伸ばすため、「価格を下げる」という戦略を考える。

 

内容が似たようなモノであれば、安い方がたくさん売れるのは間違いない。

 

価格訴求力」といって、値下げは非常に強いシグナルになるからね。

 

ということで、利得表を作ってみる。

 

片方の雑誌だけが値下げした場合、シェアが7割になるという設定だ。

値下げ戦略の利得表
シェア B誌が価格を維持する B誌が価格を下げる
A誌(自社)が価格を維持する (A:0.5, B:0.5) (0.3, 0.7)
A誌が価格を下げる (0.7, 0.3) (0.5, 0.5)

この設定で、月刊マイナー(自社)は、値下げをすべきかどうか。

 

さらに「付録を付ける」という戦略も加えればどうか?


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