たいていの人間は、損をするのがとにかく嫌。

損失回避性とは、たいてい人間が、利益よりも損失を怖れるという傾向のことだ。

 

人間というのは不思議なモノで、損失がとても嫌いらしい。

 

大した損でもないのに、損したことと言うのが許せない。

 

なので損していたら、損が多かろうが少なかろうが同じだと考えるらしい。

 

たとえば、ここに2種類の選択肢があるとする。

 

【選択肢1】

  • (A)クジを引かずに、1万円の賞金を受け取る
  • (B)クジを引いて、2分の1の当たりを引いたら3万円もらえるが、ハズレなら賞金はゼロ。

こういう選択肢があった場合、3分の2以上の人が、選択肢(A)を選ぶ。

 

【選択肢2】

  • (C)クジを引かずに、1万円の罰金を支払う
  • (D)クジを引いて、2分の1の当たりを引いたら罰金は払わなくて良い、ハズレなら罰金は2万円。

一方、選択肢2の場合は、3分の2の人が、クジを引いて罰金を帳消しにするギャンブルに出るという。

 

お金をもらう場合には、ギャンブルを避けて確実に賞金をもらおうとする人が多いのに、罰金を支払う場合は、ギャンブルに出て罰金を帳消しにしようとする人が多くなる。

 

これは非常に不思議なことで、人間の非合理性を表すと考えられている。

 

利益は小さくても良いが、損失はとにかく避けたいということらしい。

 

株式投資でも、大抵のトレーダーが、利小損大(りしょうそんだい)に陥るが、これは普通のことなのだ。



利小損大(りしょうそんだい)とは

利小損大(りしょうそんだい)とは、株式投資でよく出てくる言葉だ。

 

利益が小さく損失が大きいという意味で、個人投資家はどうしても利小損大になり、投資資金をジワジワ削っていったりする。

 

というのも含み益ができると、いつ利益を確定しようかソワソワしてしまう。

 

そして株価がちょっと下振れしそうになると、たまらずに利確(利益確定)してしまう。

 

大きく騰がる銘柄というのは、途中で何度も株価が押し下げられたりしながら上がって行く。

 

なので株価が上がり始めた初動で買った人は、そのまま持っていれば何倍もの利益を得ることだってある。

 

ところがそんなに騰がると思っていないから、急騰が止まったところで利確して、そのあとのデカい利益を取り逃がしてしまうのだ。

 

利益を得るのには、忍耐力が必要だって事らしい。

 

一方、逆に含み損ができると、どういうわけだか突然、忍耐力が出てくる

 

自分が手に入れた値段より、株価が下がってしまっていても、なぜか株価が回復するまで我慢しようとしたりする。

 

一時的に含み損が出ているだけで、本来はもっと高く評価されて良いはずだと思って、株価の反発に期待するのだ。

 

しかし実は、これって「勝負はまだ付いていない」と考えて、決済を先延ばしにしてるって事だ。

 

損失が嫌いなくせに、含み損は放置してしまうわけだから、実は「見て見ぬふり」をしてるってことらしい。

 

なぜそういうことをするのかはよく分かっていないが、保有効果やコンコルド効果(サンクコスト効果)によって、損切りすることを先延ばしにしていると考えられる。

 

保有効果で愛着が湧き、コンコルド効果で身動きが取れなくなっているらしい。


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