経済は感情で動く 行動経済学ってなに?

リスクの捉え方 確率で判断しない人も多い

リスクの捉え方 確率で判断しない人も多い

経済は感情で動く 行動経済学ってなに? > リスクと錯覚 > リスクの捉え方 確率で判断しない人も多い
≪ リスクとは 相対的リスクと絶対的リスク  ポートフォリオ、売買頻度でリスク管理≫

リスクとは、発生確率と損失額の大きさ

このページの目次
  • 確率が分からない人も多い

更新日:2017/09/12

リスクというのは、確率であり、損失割合だ。

 

失敗する確率が高いリスクや、失敗するとダメージがでかいリスクは、どうしても避けねばならない。

 

失敗確率が高いことをずっと繰り返していたら、いつの間にやらとんでもないデカい損失になっていた、と言うことになる。

 

株式投資でも、1万円とか2万円くらいの損失を毎日のように出していたら、半年で100万円以上のマイナスになってしまう。

 

ちょっとしたプラスと、ちょっとしたマイナスは、金額自体は小さいが、積み重なるととんでもない大きな違いになる。

 

また、大金や全財産を賭けるような大バクチも怖い。

 

勝つ確率がいくら高くても、かける金額が出かければデカいほど、失敗したときのダメージがでかい。

 

さらに大バクチをするような人は、何度も大バクチを繰り返すので、どこかで必ず失敗して全財産を投げ出すことになる。

 

なのでリスク計算は必要で、いかに失敗のリスクを小さくするかが重要になる。

 

ところが実は、世の中の人は、あまりリスクに対してよく分かっていないらしい。

 

というのもリスクを見積もるには、確率計算hsできなければいけないが、確率計算や期待値といった概念が理解できない人も多いのだ。

 

最初に確率計算を習うのは、中学校2~3年生なのだが、学習塾で教えていた経験からすると、非常に簡単な確率の話ですら、理解できない生徒が多い。

 

確率計算は、結局は割合の話であるし、小学校高学年くらいでも理解できそうな話なんだけど、割合の概念自体、よく分からない生徒も多いんだね。


確率が分からない人も多い

リスクの大きさは、発生確率と、発生したときの損失額を考えれば、その重要性が分かる。

 

失敗する可能性が高いことは、止める必要がある。

 

大きな損失が出るようなことは、避ける必要がある。

 

失敗確率が高いことは、続けていれば、積もり積もって大きな損失になる。

 

大きな損失が出るようなことは、失敗したときのダメージがでかいから、デカすぎるバクチは絶対避けるべきだ。

 

ところが我々はどういうわけか、失敗確率が高いことをずっとやり続けていたり、大損が出るような大バクチもついついやってしまう。

 

なぜそんなことをしてしまうのか。

 

その原因の一つに、リスクの捉え方がある。

 

たとえば、次のようなクジがあった場合、どちらのクジを選ぶか?

  • (A)全部で20個のボールが入っている箱に、当たりの赤いボールが、2個入っている。
  • (B)全部で100個の玉が入っている箱の中に、当たりの赤い玉が、7個入っている。

こういう2種類のクジがあった場合、確率計算では(A)の方が10%で(B)は7%だから、(A)の方が当たる確率は高い。

 

ところが、どういうわけだか分が悪い(B)を選ぶ人も多いらしい。

 

そして選んだ理由を尋ねると「(A)には当たりが2個しか入ってないから」と言うらしい。

 

つまり確率ではなくて、当たりの絶対数の多い少ないで選んでるわけだね。

 

確率が分からない小学生なら、こういうことはよくあることだが、大人になってもこういう人は多いらしい。

 

確率という概念は分かっていても、それに基づいて行動するかどうかは、また別の話ってことなんだろうね。


広告


≪ リスクとは 相対的リスクと絶対的リスク  ポートフォリオ、売買頻度でリスク管理≫
Twitter
Facebook
LINE
はてな
ポケット


今、売れてます


≪ リスクとは 相対的リスクと絶対的リスク  ポートフォリオ、売買頻度でリスク管理≫

リスクの捉え方 確率で判断しない人も多い関連ページ

リスクとは 相対的リスクと絶対的リスク
ポートフォリオ、売買頻度でリスク管理
経験が邪魔をする 知ってるから失敗する
ピーク・エンドの法則、終わりよければ全て良し

Twitter
Facebook
LINE
はてな
ポケット


メニュー

  • 人間が、非合理的な判断する理由
  • 1,000円安く買うために遠出できるか
  • 選択肢が多ければ多いほど迷って決められない
  • プラス面より、マイナス面に目が行く理由
  • 松・竹・梅 一番よく売れるメニューはどれ?
  • あきらめる理由が見つからないと、選べない
  • アンカリング効果 根拠のない値段はこう決まる
  • コーヒー火傷で3億円? マクド・コーヒー事件
  • 保有効果 失う恐怖と持たざるリスク
  • コンコルド効果 見込みのない事業が続く理由
  • ヒューリスティクスとは、雑に答えを出すこと
  • リンダ問題と、代表制ヒューリスティック
  • 後知恵 偶然の結果を必然だと錯覚する
  • 損失回避性 利小損大はなぜ起こる?
  • 後悔回避性 やらずに後悔、やってする後悔
  • 確実性効果 美容整形に何百万も出せる理由
  • 選考の逆転 直前効果 マシュマロテスト
  • 期待効用理論と、ホモ・エコノミクス
  • プロスペクト理論と効用関数

リスクと錯覚

  • リスクと錯覚
  • リスクとは 相対的リスクと絶対的リスク
  • リスクの捉え方 確率で判断しない人も多い
  • ポートフォリオ、売買頻度でリスク管理
  • 経験が邪魔をする 知ってるから失敗する
  • ピーク・エンドの法則、終わりよければ全て良し

理性と感情

  • ゲーム理論 理性と感情 経験と直感
  • ミクロ経済学と、ゲーム理論
  • 市場の失敗から、不完全競争の研究へ
  • タッカーゲーム 囚人のジレンマとは
  • 純粋戦略ナッシュ均衡とは
  • 支配戦略均衡は、必ずナッシュ均衡になる
  • ゼロサムゲームと、ミニ・マックス戦略
  • 専門誌はなぜ似たような値段と内容になるのか
  • 協力ゲームと、シナジー(相乗効果)
  • 提携するかどうかは、報酬と費用で考える
  • コア 協力ゲームの最適解と、提携合理性
  • 利益の分配方法 シャプレイ値
  • 安定結婚問題 最良安定マッチングとは
  • ゲール=シャプレー・アルゴリズムの問題点
  • 優先選択権を決めないと、決まらない

経済・投資関連リンク

  • 経験経済・エクスペリエンス エコノミーを読む!
  • 組織の経済学・マレニヨム
  • 株式投資は信用取引で儲けろ!信用取引入門
  • 株で儲ける人・損する人
  • 株で損するのは、依存症のせいだった!負けを減らして株で稼ぐ方法

心理・マーケティング関連リンク

  • 自尊心・プライド 自慢話が長い人はなぜ突然怒鳴り出すのか
  • 女性心理・女心を読む。男と女は何が違うのか
  • バズ・マーケティング 自信があるならクチコミで売れ

先頭へ戻る

サイトマップ

Copyright © 2020 経済は感情で動く 行動経済学ってなに?All Rights Reserved.