ゲーム理論とは

ゲーム理論(game theory)とは、2人以上の人間が関わって物事を決める際に、どういうふうに選択が行われるかを考えた理論だ。

 

ゲーム理論は、大きく2種類のゲームに分かれる。

 

それは

  • 協力ゲーム(共同作戦ゲーム)
  • 非協力ゲーム

だ。

 

これはゲームに参加するメンバーが、協力するか協力しないかによって、メンバーが何を選択するのかが異なることから分類された。

 

こういう風にハッキリ分けられるようになったのは、数学者のジョン・ナッシュが解を出した「ナッシュ均衡」以降のことで、ナッシュ均衡は非協力ゲームの大きな原則の一つになっている。

 

またゲーム理論自体も、21世紀のミクロ経済学では、外せない大きな柱となっている。

 

ミクロ経済学の大きな研究テーマの一つに、商品やサービスの価格がどうやって決まるのか、というテーマがある。

 

ミクロ経済学では、不特定多数が参加する市場が成立することによって、商品やサービスの価格が決定するとしている。

 

ところが市場機能による価格決定には、様々な前提条件があって、世の中の全ての商品やサービスが市場機能によって決まるわけではない。

 

というのも、市場機能で最適な価格を決めるためには、たくさんの売り手と買い手が市場に参加しないといけない(完全競争市場)。

 

例えば大都市圏のビジネス街では、昼飯・弁当の競争市場ができている。

 

これはビジネス街には、昼飯や弁当を求めるビジネスマンがたくさんいて、彼らに昼飯やランチ弁当を売る売り手もたくさん存在するからだ。

 

こういう場所では、よく売れる価格帯と、それに見合った商品やサービスが均衡する。



市場の失敗と、ゲーム理論

二十世紀の経済学では、商品やサービスの価格(モノの値段)は、市場によって決まると考えられてきた。

 

ただし市場機能によって適切な価格が決まるのは、色々条件があって、市場均衡だけで適切な価格が決まるわけではない。

 

まず、売り手と買い手がたくさんいる完全競争市場でないといけない。

 

完全競争に近いのは、コモディティ市場くらいだ。

 

コモディティというのは、世の中にありふれている商品のことで、米とか小麦とか、コーヒー豆とかトウモロコシなどと言ったモノになる。

 

コモディティは、世界のあちこちで大量生産されており、消費者も世界中にいるので、価格訴求力が強く、市場機能が働きやすい

 

大量に消費されるモノは、少しの違いで利益が全然変わってくるので、高品質よりも低価格が重要になるのだ。

 

ビジネス街の昼飯や弁当なども、コモディティと言えるだろう。

 

昼飯や弁当は、大小様々な売り手がいるし、買い手もたくさんいて、価格訴求力も強くて、競争状態になっているから。

 

しかしコモディティでない商品やサービスは、売り手が少なくて買い手が多い市場(買い手市場)か、売り手が多くて買い手が少ない市場(売り手市場)になりやすい。

 

こういう風に、売り手と買い手のどちらかが極端に少ない商品やサービスは、市場競争が難しいので、市場機能以外の条件で価格が決まる。

 

また、売り手も買い手も少数の限られた人だけで取引する場合も、市場競争が起こらず、均衡価格が得られない。

 

ということで、市場で価格が決まらないような取引が、どういう風に行われるかをテーマに研究が始まったのが、ゲーム理論だというわけだ。


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